災害による被害をできるだけ少なくするためには、自分の身を守るために取り組む「自助」、国や地方公共団体などが取り組む「公助」、地域や身近にいる人同士で取り組む「共助」の連携が重要になります。その中でも基本となるのが「自助」。一人ひとりが自分の身の安全を守ることが大切です。災害はいつ起きるのかわかりません。災害から身を守るために、日ごろから災害に備えましょう。
≪例えば≫
タンス・・・床側をストッパーなどで、天井側をポール式器具で固定します。上下に分かれている家具は連携しておきましょう。
食器棚・・・L字型金具やワイヤーなどで壁に固定し、開き戸には開かないように留め金を付けます。ガラスにはガラス飛散防止フィルムを張りましょう。
テレビ・・・粘着マットを敷いて転倒を防止し、機器の裏側をワイヤーなどで壁やテレビボードに固定します。
窓ガラス・・・強化ガラスに替えたり、飛散防止フィルムを張ります。カーテンを閉めておくことで室内への飛散防止に効果があります。
災害が発生した場合、水道や電気・ガスといったライフラインが使えなくなったり、食料や薬などが簡単に手に入らなくなったりします。災害時に何が必要か、乳幼児・妊婦・高齢者など家族構成によって備えるものはさまざまです。さまざまなことを想定し、優先順位をつけて準備しておきましょう。
安否確認情報の確認方法を家族同士で決めましょう
◉家族がそれぞれ別々の場所に避難した時に、お互いの安否を確認できるように、安否確認方法や集合場所を話し合っておきましょう。
◉離れたところに住む親せきや知人を経由して連絡が取れるような方法も決めておきましょう。
◉携帯電話等を持っている場合でも災害時は回線がつながりにくくなるため、連絡がとれない場合があります。安否確認は、「171災害用伝言ダイヤル」や携帯電話等のインターネットサービスを利用した「災害用伝言板」などのサービスを利用しましょう。
◇171災害用伝言ダイヤルの利用方法
【メッセージを残す】
⑴171をダイヤル →⑵「1」(録音)を選ぶ →⑶メッセージを残す人の電話番号をダイヤル →⑷メッセージを残す
【メッセージを聞く】
⑴171をダイヤル →⑵「2」(再生)を選ぶ →⑶安否を確認したい人の電話番号をダイヤル →⑷メッセージの再生
◇災害用伝言板の利用方法
携帯電話からインターネットサービスを使用して文字情報を登録し、自分の電話番号を知っている家族などが情報を閲覧できます。
携帯電話各社からポータルサイトのトップメニューに「災害用伝言板」へのリンクが表示されます。登録された伝言は各社の携帯電話やパソコンなどで、電話番号をもとに検索することができます。