小竹みらい小学校 校歌 歌詞に込めた想い(校歌制作者 弓削田 健介 氏)
福智の峰と 光を分けて
このフレーズには、小竹町を象徴し、子どもたちのアンケートでも多く挙がった「福智山」の存在を描きました。
福智山の峰から降り注ぐ光を、町の人々や子どもたちが分かち合いながら、未来に向けて共に進んでいこうという
希望を込めています。
夢の坂道 駆けのぼる
子どもたちが夢に向かって努力し、挑戦する姿を描きました。「坂道を駆けのぼる」という表現には、
困難を乗り越え成長していく意思を込めています。先日訪問した際に、木の葉の絨毯が広がる美しい坂道を目にし、
その情景が、このフレーズのイメージを膨らませました。
ひまわりのような その笑顔
小竹町の町花で、子どもたちのアンケートに登場した「ひまわり」を、明るく元気な子どもたちの笑顔の象徴として
用いました。このフレーズには、笑顔が持つエネルギーや、周囲を明るく照らす力を大切にしたいという思いを
込めています。
護り合いたいな いつの日も
子どもたちや先生たちが、互いに支え合い助け合う姿勢を願っています。「護り(まもり)合う」という言葉を
用いることで、絆の大切さや優しさを表現しました。
知恵と勇気のコンパスで さあ
炭坑の歴史から着想を得ました。炭坑を切り拓いてきた先人たちの知恵と勇気に敬意を表し、それを未来への道を
切り拓く力として引き継いでほしいという願いを込めました。
「コンパス」で、子どもたちが自分の目標に基づいて進む姿を表現しました。
たからもの 探しに行こう
「石炭」は「黒いダイヤモンド」と呼ばれる宝物でした。その歴史を踏まえつつ、子どもたち一人ひとりが持つ個性
や才能という「たからもの」を見つけ、それを育てていこうという願いを込めました。
みらい みらい みらいの子ども 拓く 小竹のみらいたち
繰り返される「みらいの子ども」という言葉には、小竹町の未来を担う子どもたちへの期待と誇りを込めました。
「拓く」という言葉には、炭坑を切り拓いた先人たちへの敬意と、新しい道を切り拓く勇気と可能性への期待が
込められています。
遠賀の風に 枝をひろげて
アンケートでは、「遠賀川」という言葉が人気でしたが、1番の「福智の峰」と対応させる形で、「川」を省き、
「遠賀」という表現にまとめました。これにより、歌詞全体に統一感を持たせています。このフレーズでは、
遠賀川を吹き抜ける風を受けて、子どもたちが枝を大きく広げるように成長し、地域と深くつながっていく姿を
描きました。小竹南小学校校歌の2番でも「遠賀川風 身に受けて」と「風」が登場しています。
夢の美空に 咲きほこる
1番の「夢の坂道」と呼応する形で、夢や希望が花のように美しく咲き誇る様子を表現しました。子どもたちの
個性や可能性が、地域や社会で輝き、未来を明るく照らしていく姿を願っています。
キンモクセイや さくらたち みんなの心を 見つめてる
町の木である「キンモクセイ」と、アンケートに挙がった「さくら」を取り入れました。「キンモクセイ」や
「さくらたち」は、地域の自然が、まるで町の人々の姿のように見守っている様子を描いています。
この比喩表現に、地域全体の温かさと調和を込めました。
優しさと希望のリボンで この町を結び合おうよ
アンケートでは、「3校が1つになるから仲良くしたい」という声がありました。この願いを反映し、
優しさと希望が子どもたちや地域をつなぐ象徴として「リボン」という表現を用いました。
地域全体が一つになり、未来へ向かう優しさを込めたフレーズです。
つなぐ 小竹のみらいたち
地域や世代を超えて、子どもたちが、人と人をつなぐ存在となることを願い、このフレーズを作りました。
「むすんで ⇒ つなぐ」という一連の流れを意識し、絆が深まることで、地域がより強くなる姿を描きました。
開く 小竹のみらいたち
歌の最後を締めくくるこのフレーズには、未来への扉を開き、子どもたちの夢や個性が花開くことを願いました。
1番の「拓く」と呼応させながら、新たな可能性を追い求める子どもたちの力強さを象徴しています。