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角田 光代/著 光文社/出版 |
イラストレータ井出ちづる。夫は若い女と浮気をしている。嫉妬はまるで感じないがそんな自分に戸惑っている。
早くに結婚して母となった岡野麻友美。自分ができなかったことを幼い娘に託し、人生を生き直そうとする。帰国子女で独身の草部伊都子。著名翻訳家の母のように非凡に生きたいと必死になるが、何ひとつうまくいかない。
三人は女子高時代に少女バンドを組んでメジャーデビューをした。人生のピークは十代だったと懐かしむ。三十代となったこれからの人生に、あれ以上興奮することはあるのだろうか・・・「これは私たちにとってやり遂げなくてはならない何かなのだ。」
仕掛学-人を動かすアイデアのつくり方
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松村 真宏/著 東洋経済新報社/出版 |
「ついしたくなる」にはシカケがある。スタンフォード大学の講義でも用いられている、日本初のフレームワーク、仕掛学。押してダメなら引いてみな。一言で言うとこれが仕掛けの極意です。人に動いてほしいときは無理やり動かそうとするのではなく、自ら進んで動きたくなるような仕掛けをつくればよいのです。
ただ、言うは易し行うは難し。そのような仕掛けのつくり方はこれまで誰も考えてきませんでした。本書では仕掛けの事例を分析し、体系化。「ついしたくなる」仕掛けのアイデアのつくり方についてご紹介します。
もじかけえほん かな?
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大日本タイポ組合/作 偕成社/出版 |
ここに「あ」の文字があります。じっとながめてみると、そのかたちの特徴が見えてきます。
たとえば上の部分だけみると、「お」や「す」、「ま」や「も」にもちょっぴり似ていますね。右半分だけみると、「ち」や「の」にも似ていますし、下半分は、「め」にそっくりです!文字をたのしむデザインユニット「大日本タイポ組合」のお二人はこれを見てぱっとひらめきました。その名も「もじ」の「しかけえほん」で「もじかけえほん」!この本にはそんなめくってびっくりの文字の早変わりが8つ収録されています。そのどれもがアッとおどろく変身のしかたで、おもわず何度もめくりたくなるおもしろさ。
文字の魅力がたっぷりつまった、あたらしいしかけ絵本です。
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村山 由佳/著 徳間書店/出版 |
夢の田舎暮らしを求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい登校できなくなった小学五年生の雪乃は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らしを始める。仕事を諦めたくない母は東京に残ることになった。胸いっぱいに苦しさを抱えていても、雪乃は思いを吐き出すことができない。
そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、長野の大自然、地元の人々、同級生大輝との出会いだった。ほんとうの自分を受け容れてくれる場所。
そこを見つけるため、今いる場所に別れを告げるのは、決して逃げではない。
このまちのどこかに
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シドニー・スミス/作 せなあいこ/訳 評論社/出版 |
大都会に、小さな子どもがひとり。行方不明の飼い猫を探して凍てついた街を行きます。雪が吹雪になるころ、たどり着いた家で、「きみはきっとだいじょうぶ」そう祈る願いごと家族に抱きとめられるとき、冬の街さえも、あたたかいものとしてわたしたちの心にせまります。文字のない絵本『おはなをあげる』(ポプラ社)でカナダ総督文学賞、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞などを受賞。『うみべのまちで』(BL出版)で、2018年のケイト・グリーナウェイ賞、産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞するなど、「物語る絵」に定評のある著者が、初めて絵と文章の両方を手がけた作品です。2019年のニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞、2020年のエズラ・ジャック・キーツ賞などを受賞。
まだまだ寒い日が続きます。科学絵本でも冬を楽しみませんか?
しもばしら
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野坂勇作/作 福音館書店/出版 |
寒い冬の晴れた夜、地面に出来る不思議な氷、霜柱。どうして出来るのかな?観察に出かけよう!
家庭の冷蔵庫で霜柱を作る方法も紹介。
科学する楽しさを伝える絵本です。
リボンのかたちのふゆのせいざオリオン
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八板 康麿/写真と文 杉浦 範茂/絵と構成 福音館書店/出版 |
日が暮れたあとの冬の東の空。「リボンの形」を思い浮かべながら、星を眺めてみると、オリオン座が見つかります。
小さな子どもたちに星空観察の面白さを伝える写真絵本。