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東野圭吾/著 実業之日本社/出版 |
不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。
起訴を待つ身となってしまった玲斗のもとへ突然弁護士が現れる。
依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。
そこで賭けにでた玲斗は従うことに。依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。
千舟と名乗るその女性は伯母でもあるというのだ。
将来の展望もない玲斗に彼女が命令をする。
「あなたにしてもらいたいこと」
「それはクスノキの番人です」と。
なんだろうなんだろう
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ヨシタケシンスケ/作 光村図書/出版 |
「いってきまーす」いつものように学校に向かうぼく。途中で会った友だちのお母さんから「学校どう?楽しい?」って聞かれた。「そう言われてみると、学校ってなんだろうね。あれ、楽しいってどんな気持ちなんだろう・・・」友だちって?
しあわせって?立場って?ふとした瞬間にうかぶ、12の「なんだろう」を徹底追及。抽象的で漠然としたテーマを、しなやかに、具体的に、ユーモアたっぷりに描きます。
老人初心者の覚悟
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阿川佐和子/著 中央公論新社/出版 |
『いい女、ふだんブッ散らかしており』につづく、『婦人公論』好評連載の書籍化第二弾。
65歳、高齢者の仲間入りをした阿川佐和子が、ときに強気に、ときに弱気に、身の回り、体調、容姿、心境の変化を綴る。
老人若葉マークの踏んだり蹴ったりを、どうか存分に笑ってくださいませ。
多彩な抽斗と表現で、自らの過去と現在を赤裸々に書き尽くした、阿川佐和子極上のエッセイ集。
おすすめの本紹介
10月27日~11月9日は秋の読書週間です。
今月は本屋大賞受賞作の作品をご紹介します。
ぜひ秋の夜長にお楽しみください。
ゴールデンスランバー
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伊坂幸太郎/著 新潮社/出版 |
第5回本屋大賞
衆人環視のなか、首相が爆殺された。そして犯人は俺だと報道されている。なぜだ?俺はやっていない・・・。
首相暗殺の濡れ衣をきせられ、巨大な陰謀に包囲された青年・青柳雅春。
暴力も辞さぬ追手集団からの、孤独な必死の逃走。行く手に見え隠れする謎の人物達。
運命の鍵を握る古い記憶の断片とビートルズのメロディ。スリル炸裂エンタテインメント巨編。
村上海賊の娘 上巻・下巻
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和田竜/著 新潮社/出版 |
第11回本屋大賞
主人公・景(きょう)は、戦国時代に瀬戸内海を席巻した村上水軍の当主・村上武吉の娘である。
景は、軍船に乗り瀬戸内の海で狼藉を働く者を成敗したり、男勝りの活躍をする。
ある日、毛利家から信長に追い詰められ窮地に陥った本願寺を救うため、物資を輸送してほしいという依頼が来る。村上水軍は毛利方に加勢することを決め、景も戦いに身を投じていく。
羊と鋼の森
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宮下奈都/著 文藝春秋/出版 |
第13回本屋大賞
外村は高校2年の2学期のある日の放課後、体育館に置かれているグランドピアノを調律師が調律するのを偶然目の当たりにする。
そのことがきっかけとなり、外村は生まれて初めて北海道を出て、本州にある調律師養成のための専門学校で2年間、調律の技術を学んだ。
そして、北海道に戻り、江藤楽器という楽器店に就職する。
入社して5か月が過ぎた秋のある日、双子の姉妹の住む家で柳が行う調律に同行する。
かがみの孤城
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辻村深月/著 ポプラ社/出版 |
第15回本屋大賞
あなたを、助けたい。
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころのめの前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。
輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた・・・。
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。
そして、バトンは渡された
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瀬尾まいこ/著 文藝春秋/出版 |
第16回本屋大賞
幼い頃に母親を亡くし、父とも海外赴任を機に別れ、継母を選んだ優子。
その後も大人の都合に振り回され、高校生の今は二十歳しか離れていない「父」と暮らす。
血の繋がらない親の間をリレーされながらも、出逢う家族皆に愛情をいっぱい注がれてきた彼女自身が伴侶を持つとき・・・。